グーの へたな歌声「グーグーグー」が聞こえると、みんなは気持ちよく眠った。
そして、さわやかに 元気に 目覚めた。

昔から 私は不眠症だった。
それは今も続いている。
眠れない長い夜に、ただ善良な 透明な生命体 グーが思い浮かんだ。
それは、純粋無垢の 象徴でもあった。

漠然と 本当の自由は ぼんやりと、透明に感じるものだと思っていた。
グーは それに似ていた。

グーは何もしなかった。
風に漂って、下手な歌を 歌っているだけだった。
しかし、地上のみんなは、その「グーグーグー」の歌声を聞くだけで安らいだ。

人は何かを考え始めた時に、自ら自由を失うのかもしれない。
だから、グーのように、自分を自然に任せたら、
人は本当の自由を 得られるかもしれない。

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