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眠れない夜に読むと、眠れなくなるかもしれない、7+1の寓話の第五章
グーは強い上昇気流に乗って高く高く飛んでいた。
グーは全身に力がみなぎるのを感じた。
高く飛んでいると、山の上で海がきゅうくつそうにしていた。
グーは聞いた。
「海がなぜ、山の上にいるの?」
「魚や、くじらや、船たちが"いつも雲や空や山から見下ろされているのが嫌だ"と文句ばかり言っているからさ。
それでしかたなく、山の上に引っ越してきたんだ」
海は不機嫌に答えた。
「それは、大変だね」
グーは海をすこしなぐさめてから、さらに山より高く上昇した。
すると、大空を、魚や船たちが飛んでいた。
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