|
眠れない夜に読むと眠れなくなるかもしれない7+1の寓話の第三章
朝早く、グーは雨の中をただよっていた。
体を流れ落ちる雨が気持ちよかった。
停車場では、傘をさした女の人が憂鬱そうに電車を待っていた。
グーは女の人に話しかけた。
「どうしていつも、つまらなそうに電車を待っているの」
「今日は、暗くて寒い雨が嫌なだけ。
昨日は、毎日仕事へ出かけては家に帰るくり返しが嫌になっただけ。
一昨日は、やりたいことがいっぱいあるのに、何もしない自分が嫌になっただけ」
グーは女の人に聞いた。
「どうしてやりたいことをしないの」
「夢みることは大好きよ。
だけど、失敗するのが怖いから何もしない。
本当のことを言うと、今思いっきり泣きわめきたい」
|